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環境にあつた其処には素材があり、人がいて、道具が考案され麵が生まれています。麺の文化史は人間のいとなみの歴史なのです。
日本における麺料理はうどん、そうめん、そば、ラーメンと現在はナショナル フードとして親しまれていますが、その起源はと尋ねれば中国より仏教と共に僧侶により伝えられたものが定説になっています。
この麺の文化史といっても食べる側はマスコミによる名店、珍しさ、流行に注意が向けられて、自分でそばを手打ちにする人達にしても伝統的技法と唱えていますが、それは近世の技法ではないでしょうか。
文化そのものを作り出してきた人間や、文化の過程は切り捨てられたままなのです。食の文化はそのものが作られたところから始まり、作物を作る人のもとから生まれ家庭食として育まれ人々の長い過程があります。環境にあつた其処には素材があり、人がいて、道具が考案され麵が生まれています。麺の文化史は人間のいとなみの歴史なのです。
柴田書店そばうどん2017号「ラダックでソバと小麦の伝統食文化を発見」を発表していますがガンダーラ仏教時代の麺が起源であると突き止め興奮をしました。
この流れを2019年インド・メガラヤ州シロン市で開催の世界国際ソバシンポジュウムでも発表しました。(website:ラダックのソバ料理 第14回世界ソバ学会発表)会場の研究員に大反響で自信を持った次第です。
ここに「麵ルーツの探索 起源地の発見から中国へ」前篇を報告する次第です。後編は柴田書店より発売の「そばうどん2021」に【日本最古のめん「麦縄」とは】で説明しています。